GLOBAL Law Office
株主総会対応・運営において、立場の異なる株主や様々なステークホルダーが利害関係を有するため、法令遵守、ガバナンスの確保、リスク管理と将来の訴訟リスクの回避という観点から、株主提案権・議決権行使への対応、議事運営・トラブル対応のために、弁護士が果たす役割は、多くあります。弁護士のこれらの役割により、企業は株主総会を適法かつ円滑に運営でき、株主との適切なコミュニケーションが図られ、会社の信頼性やガバナンスの強化に貢献します。
法令遵守とガバナンスの確保
・株主総会は、会社法や金融商品取引法などの法令に基づいて適正に運営する必要があり、手続の違反や不備は、株主の権利を損ねる可能性があるため、弁護士は総会運営が法的に問題ないようサポートします。・特に、議決権行使や議題提案、総会の通知・招集手続きなど、適正な手続きの確認や法的助言を行います。
リスク管理と将来の訴訟リスクの回避
・株主総会での決議が後に株主代表訴訟や株主提訴の原因となる可能性があるため、弁護士はリスク管理の観点からもサポートを行います。・特に、違法行為や利益相反取引、取締役の報酬など、議案内容が訴訟リスクを伴うものの場合、総会の議事録の作成や説明責任の確保にも注意を払い、訴訟のリスクを回避するための助言を提供します。
議事運営・トラブル対応
・株主総会では、議題や議案について株主からの質問や意見が出ることが多いため、弁護士は予想される質問や反対意見に対応するための準備をサポートします。・また、株主との意見対立や、総会当日に生じる不測の事態(騒動、議事の進行妨害等)に対して、法的対応が求められる場合、弁護士が事務局として総会に参加し、総会議長にその場でアドバイスをするなど適切な対処を行います。
株主提案権・議決権行使への対応
・株主は会社法に基づき、一定の条件下で株主提案権や議決権を行使する権利を有しています。株主から提案があった場合、その提案が法令に則ったものであるかを精査し、議題に採用するか判断するための助言を行います。・また、敵対的な株主や不適切な提案がなされた場合の対応についても、法的な観点から指導を行います。